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学位授与の方針

佐賀大学学士力及び学部・学科の目的を踏まえ,学生が身につけるべき以下の具体的学習成果の達成を学位授与の方針とする。また,学則の定める卒業の認定の要件を満たしたものには,教授会の議を経て,学長が卒業を認定し,学位記を授与する。

1.基礎的な知識と技能

(1)世界を認識するための幅広い知識を有機的に関連づけて修得し、文化的素養を身につけている。
(2)健全な社会や健康な生活に関する種々の知識を修得し、生活の質の向上に役立てることができる。
(3)日本語を使って、論理的な思考に基づいたプレゼンテーション、コミュニケーション、討論をすることができる。基本的な技術英文書を理解することができ、基礎的な英文の作成能力を身につけている。
(4)科学的素養を身につけて、専門用語を正しく用いた論理的かつ明解な文書を作成することができる。
(5)文献やインターネットを利用して自ら情報を収集することができる。
(6)数学、物理、情報といった電気電子工学の基礎知識を習得している。
(7)電気回路、電子回路、電磁気学といった電気電子工学の基盤となる専門知識を習得している。
(8)基本的な電気電子実験機器の適切な使用方法を習得している。
(9)社会に貢献し人と自然に優しい革新的未来技術を創出するための、電気電子工学の応用に関わる専門知識を習得している。


2.課題発見・解決能力

(1)現代社会における諸問題を多面的に考察し、その解決に役立つ情報を収集し分析できる。
(2)重要かつ本質的な問題を発見し、課題を設定すること、その課題解決に向けて自律的に計画・行動すること、そして自らが行った結果に対して考察することができる。
(3)課題解決のために、他者と協調・協働して行動できる。また,他者に対して方向性を示すことができる。


3.個人と社会の持続的発展を支える力

(1)地球的視点から文化・伝統・宗教などの違いを踏まえ、自分自身や自国の価値観、利益のみでなく、他者や他国の立場に立った多面的思考能力を身につけている。
(2)様々な問題に積極的に関心を持ち、自主的・自律的に学習を続けることができる。自己の生き方を考察し、主体的に社会的役割を選択・決定し、生涯にわたり自己を活かす意欲がある。
(3)高い倫理観を身につけ社会生活で守るべき規範を遵守し、自己の能力を社会の健全な発展に寄与しうる姿勢を身につけている。


※平成23年3月 9日 理工学部教授会承認
平成25年2月13日 理工学部教授会改正
平成27年3月6日 理工学部教授会改正
平成28年1月13日 理工学部教授会改正



教育課程編成・実施の方針

学位授与の方針に列挙した各項目を学生に達成させるため、以下の教育課程を編成し、教育を実施する。

1.教育課程の編成

(1)本学科の教育課程を、教養教育科目と専門教育科目から構成する。
(2)佐賀大学の教養教育は、学士課程教育の質保証に資することを目的とし、「市民性の涵養:社会の一員である市民として身に付けるべき教養の附与」を教育理念とする教育科目と、「大学と社会との接続:個人と社会の持続的発展を支える力の育成」を教育理念とする教育科目「インターフェース科目」とをもって編成する。
(3)市民性の涵養を教育理念とする教育科目は、高等学校と大学との接続を図る「大学入門科目」、英語能力の向上の機会を提供するとともに、高度技術社会のなかで求められる知識と技能の修得を図る「共通基礎科目」、及び市民社会の諸相を「文化」「自然科学と技術」「現代社会」の視点から学ぶ「基本教養科目」に区分する。共通基礎科目は、外国語科目、情報リテラシー科目に区分する。
(4)各学部及び全学教育機構は、「大学入門科目」、「共通基礎科目」「基本教養科目」及び「インターフェース科目」をもって、「佐賀大学学士力」に沿った順次性と体系性を有する教養教育を実施する。
(5)電気電子工学を学ぶ上で基礎となる数学、物理などを修得させるために「専門基礎科目」を配置する。
(6)電気電子工学の基礎となる電気回路、電磁気学、電子回路を修得させるために「電気回路A〜D及び演習」、「電磁気学A〜D及び演習」、「電子回路A〜B及び演習」を開講する。
(7)環境・エネルギー、エレクトロニクス、情報通信などの分野の専門知識を学習させるために「専門選択科目」を配置する。
(8)基礎的な技術英文書の読解力を身につけさせるために「技術英語」を開講する。
(9)地球的視点に立って多面的に物事を考える能力を身につけさせ、技術者倫理、電気電子工学が社会に与える影響について修得させるために「技術者倫理」を開講する。
(10)電気電子工学の周辺に視野を広げて科学・技術を学習させるために「専門周辺科目」を配置する。
(11)電気電子工学の基礎知識と、専門知識の応用方法や、基本的な電気電子実験機器の適切な使用方法を学習させ、日本語によるプレゼンテーション、コミュニケーション能力、論理的な記述能力、自ら情報を収集する能力、PDCAサイクルおよびグループ作業を行う能力、自主的・自律的に学習を続ける能力を身につけさせるために実験科目を「専門必修科目」に配置する。
(12)論理的な思考に基づいたプレゼンテーションをする能力、基礎的な英文の作成能力、論理的な記述能力、自ら情報を収集する能力、課題に対する自己完結能力、地球的視点に立って多面的に物事を考える能力、自主的・自律的に学習を続ける能力を身につけさせるために「卒業研究」を開講する。


2.教育課程の実施体制

(1)学科の運営・統括のために全教員による学科会議を組織する。
(2)授業科目の内容に適した専門性を有する教員が講義・実験等を担当するように、担当教員を配置する。
(3)学科の教育課程の問題点を審議し、それを継続的に改善するために教育改善委員会を組織する。
(4)専門教育課程の運営を統括するために、カリキュラム検討委員会を組織する。
(5)専門教育科目間の連携を密にし、教育効果を上げ改善するための教員間連絡ネットワークを設ける。
(6)学生実験の企画・運営および学生実験教育遂行のために学生実験委員会を組織する。


3.教育課程の実施方法

(1)学生が計画的な自主学習をできるように、各授業科目の講義概要、授業計画等をシラバスに明記して学生に周知し、それに則した授業を実施する。
(2)講義科目、演習、実験をバランスよく配置するとともに、学生の学習時間を確保して学習効果を高める。実験科目では、学生を少人数の班に分けて実施する。
(3)演習や実験科目では、ティーチング・アシスタントを配置してきめ細かく指導する。
(4)卒業研究に着手する学生を、指導教員の研究室に配属する。学生は指導教員等の指導の下で卒業研究を実施する。
(5)学生の適切な単位取得を促すために、履修細則に基づく判定(2年次あるいは3年次への進級判定)に合格した学生に対してのみ、それぞれの年次で開講される専門教育科目の履修を認める。
(6)卒業研究は学習成果達成の総仕上げとしての科目であるので、履修細則に基づく判定(卒研着手判定)に合格した学生に対してのみ、その履修を認める。
(7)実験科目については、履修細則に基づく判定に合格した学生に対してのみ、その履修を認める。


4.評価方法

(1)各授業科目の成績評価方法と基準をシラバスに掲示して学生に周知し、それに従った厳格な成績評価を行う。
(2)進級判定および卒研着手判定は学科会議において行う。
(3)取得単位および卒業研究を総合的に評価し、卒業判定を行う。


※平成23年3月 9日 理工学部教授会承認
平成24年2月15日 理工学部教授会改正
平成25年2月13日 理工学部教授会改正
平成26年3月 7日 理工学部教授会改正
平成27年3月 6日 理工学部教授会改正
平成28年1月13日 理工学部教授会改正
平成28年3月7日 理工学部教授会改正
平成28年3月20日 理工学部教授会改正