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広い範囲の教育と研究
電気電子工学という単語から、みなさんは何を想像するでしょう。われわれ電電の特徴は、みなさんがイメージする電気工学・電子工学の範囲にとどまらない広い領域の研究を実践していることです。
例えば、卒業研究(卒論)で、人工知能(AI)等のソフトコンピューティングや医学と工学の融合分野である医工学に関するテーマを選択することもできます。
最近の卒論のテーマについては、以下のリンクをご覧ください。
卒論テーマ〉
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ハードもソフトも学べます
電電のもう一つの特長は、ソフトとハードの両方をバランスよく学べるということです。この重要性についてお話ししましょう。
例えば、現在の自動車には100個以上のマイクロコンピュータ(ECU; Electronic Control Unit)が搭載されており、それらは自動車のエンジン,車体,ブレーキ,車間距離,エアコンなどを制御しています。ECUを制御するのはソフトウエアです。しかし、自動車のハードウエア(特に電装)を理解していなければ、現実におこり得る様々な過酷環境において、安全に、そしてスマートな運転を達成するECUソフトウエアは作れないでしょう。電電では、ハードとソフト両方の知識を得ることができます。
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高い就職率
電気が社会および産業を支える基盤であることは、停電の時、何がおこるかを想像するだけで容易に理解できます。
ですから、電電の卒業生および大学院修了生は、大手電気機器メーカーだけではなく、産業界のすべての分野において活躍が可能ですし、実際に活躍しています。
OB・OGの具体的な就職先については、以下のリンクをご覧ください。きっと驚きますよ。
OB・OGの就職先〉
2015年度大学院修了 石橋 眞 氏
後輩に向けての一言
社会に出て実感しているのは、佐賀大学で学んだことが凄く役に立っているということです。
専門知識はもちろん、プレゼンテーションやレポートのまとめ方など、一つ一つが実用的なスキルになります。
電気電子工学科で学ぶことは難しそうなものも多いですが、きっと将来の自分の糧になると思います。
頑張ってください!!
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大学院のオプションも豊富
これまで電電卒業生の半数弱が大学院(他大学の大学院も含みます)に進学しています。これは産業界がより高度な知識をもった人材を望んでいることを意味します。
電電の特徴として、卒業生は電気電子工学の大学院に進学できますが、これに加えて、本学の先進健康科学研究科という大学院で、医学・看護学、化学、農学を学んできた他学部出身学生といっしょに、人間と生命を対象とした研究を行うというオプションも用意されています。
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このように電電の学生には電気電子工学を背景として、
多様な領域で活躍できる未来が約束されています。
ぜひ、電電で学んでいただきたいと思います。

電気電子工学部門Q&A
Q1. コース選択までのスケジュールは?
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1年生前期の「理工概論」の最後の講義の「コース類の希望調査」で、「物理学コース類」を選択してください。次に、1年生後期の「データサイエンスII」の最後の講義の「コースの配属希望調査」で、「電気エネルギー工学コース」「電子デバイス工学コース」を選択してください。
Q2. 「電気エネルギー工学コース」と「電子デバイス工学コース」の違いは?
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授業科目については、両コースに共通が25科目に対して、各コースのみ受講可能な科目がそれぞれ10科目程度となっていますが、教員は両コースに共通であり、卒業研究、就職、大学院進学において違いはありません。
Q3. 電電に進むためにはどのような科目を受講すればよいですか?
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特に必須の授業科目はありませんが、1年生後期に開講される「基礎電気回路」「基礎電磁気学」などの受講を勧めます。
Q4. 電電は忙しくてきついイメージがあるのですが...
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文系学部と比べるとそのような感想をもつ人もいるかもしれませんが、理工学部の各コースは似たようなものです。
Q5. 電電でプログラミングの勉強はできますか?
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できます。授業科目として「プログミング論」がありますし、ロボットをプログラム制御する学生実験もあります。
Q6. プログラミングがあまり好きではないのですが...
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好きになってくれた方が良いですが、プログラミングを必ずしも要求されない職種もあります。
Q7. 「物理」や「数学」が得意ではないのですが...
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物理や数学は好きな方が良いのですが、電気電子工学の分野は広く、「物理」「数学」の全てが得意である必要はありません。
Q8. 「AI」に興味があるのですが...
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AIやdeep learningに関する研究を行なっている研究室があります。
Q9. 医学・医療にも興味があるのですが...
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電電には医学と工学の融合分野である「医工学」に関する研究を行っている研究室もあります。さらに、先進健康科学研究科という人間と生命を対象とした研究を行う大学院に進学することも可能です。
Q10. 研究者になりたいのですが...
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企業での研究開発担当者や大学、高専の先生として活躍することが可能です。大学院進学が必要です。
Q11. 大手電機メーカーや電力会社などのほかにどのような就職先がありますか?
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情報、通信、放送、鉄道、自動車、機械、鉄鋼、化学工業、建設、造船、運輸など広い範囲の職種に就職しています。具体的な会社名はこちらをご覧ください。
Q12. 電電のOB・OGの就職率がほぼ100%というのは本当ですか?
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本当です。
Q13. 電電OGの社会での活躍は?
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多くのOGが活躍しています。一例をあげると、ニッセイコム、日立ソリューションズ、富士フイルムメディカルITソリューションズなどのシステム・ソフトウェア関連の他に、九州通信ネットワーク(QTnet)やコムシス等の情報通信関連、九州電力、正興電機製作所、日立パワーソリューションズ、ユニバーサル造船等のハード系など、幅広い分野でOGが活躍しています。
Q14. 地元(佐賀)、九州で就職したいのですが...
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地元企業への就職にも力を入れています。また、本社が関東や関西などの企業であっても、勤務地が九州のケースも多くあります。
Q15. 高校の教員になりたいのですが...
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電電の授業に加えて教職課程の必要な科目を修めることで「高等学校一種普通免許状(工業)」の免許が取得できます。
Q16. 電電では、どのような資格が取れるのですか?
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「電気主任技術者」、「電気通信主任技術者」などの資格取得に必要な認定を得ることが可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
Q17. コース選択について相談したいのですが...
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電電の担当教員が対応します。電電 福本准教授(tokusima@cc.saga-u.ac.jp)まで気軽にメールして下さい。